要介護高齢者の排尿パターンと利尿剤との関係を明らかにし、夜間多尿を改善する援助方法の示唆を得るために、利尿剤を内服している65歳以上の夜間多尿指数が33%以上の要介護高齢者を対象に排尿状況と体水分量と生活状況を調査した。方法は、排尿状況は尿失禁量の測定と膀胱用超音波画像診断装置の連続測定をおこなった。体水分量は、体水分組成計を用いて調査した。その結果、利尿剤が注入された後の朝9時までの尿失禁量が多く、昼間の尿量は昼食時の飲水量に対して少なかった。全身の体水分量は、就寝前が最も増加していた。体幹と両脚の体水分量は、利尿剤注入後5時間経過した11時が最も低かった。
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