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2016 年度 実施状況報告書

介護施設の要介護高齢者の口腔ケアにおける簡易口腔アセスメントの有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K20824
研究機関宮城大学

研究代表者

成澤 健  宮城大学, 看護学部, 助教 (90584491)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード簡易口腔アセスメント / 特別養護老人ホーム / 要介護高齢者 / 職種間連携
研究実績の概要

本研究の先がかりである「簡易口腔アセスメント票」の開発から着手し、この研究課題について、平成28年6月に所属機関における倫理審査の承認を受けた。その後、「簡易口腔アセスメント票」の内容確認・修正を行うのに並行して、研究協力施設の選定をし、施設への研究概要説明、協力依頼を行った。選定した特別養護老人ホーム1施設から研究協力の同意を得た。入居者の口腔ケアに携わる看護職および介護職による「簡易口腔アセスメント票」を用いた簡易口腔アセスメントを11月~12月にかけて実施した。6ユニットで試行し、1ユニットにつき1名の入居者を選定していただきそれぞれ4週間試行した。試行期間終了後、試行に携わった看護職5名および介護職47名を対象に「簡易口腔アセスメント票」の内容に関する質問紙での調査を実施した。29名から回答が得られ、観察項目数や項目の種類、アセスメントに要する時間などについて肯定的な回答が得られたが、プラーク量の判断基準が曖昧、口臭の観察方法の観察者間での統一が図られていないなどの改善すべき点についての回答も得られた。この結果から、この時点での「簡易口腔アセスメント票」は、判断基準のイメージが統一されていないという課題を見出すことができた。この点については、本研究の根本をなす重要な部分であるため丁寧に検討していく必要があり、現在「簡易口腔アセスメント票」の改良を進めている状況である。なお、この調査結果については、平成29年6月13~15日にかけて開催される日本老年看護学会第22回学術集会で演題発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

最初に行った調査から、「簡易口腔アセスメント票」の改良を優先的に行う必要性が生じ、かつ歯科口腔に関する専門職のスーパーバイズを得るなど丁寧に取り組んでいく必要があるため当初の進行計画より遅れての進行となっている。

今後の研究の推進方策

「簡易口腔アセスメント票」に関する試行調査から得た結果もふまえ、歯科口腔に関する専門職のスーパーバイズを得るなどの対策を検討中である。
また、計画にあった高齢者の口腔衛生状態の変化を評価する1指標である「口腔内カンジダ菌」の培養検査について、所属施設内での実施調整中である。所属施設内には、培養施設はあるものの、運用規定等調整中のため現在使用できない状況となっている。使用可能となる時期は未定であり、培養検査での評価については、業者委託も選択肢として考慮し代替策を検討中である。

次年度使用額が生じた理由

所属機関内でのカンジダ菌培養検査を実施予定であったが、調整中であり、物品を購入できる段階ではないため、培養検査に用いる恒温器や培養キットを未購入のため当初の予算よりも使用額が少ない現状となっている。

次年度使用額の使用計画

所属機関内での調整が整い実施可能になった場合、計画通り、諸物品を購入の上、研究を進める予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 介護施設の入居高齢者の口腔衛生状態に関する簡易口腔アセスメント票の開発(第1報)2017

    • 著者名/発表者名
      成澤 健
    • 学会等名
      日本老年看護学会第22回学術集会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2017-06-14 – 2017-06-16

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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