研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は訪問看護ステーションにおいて訪問看護師が実践している24時間対応(夜間・休日オンコール)が、訪問看護師自身に与える自己効力感、多職種・多施設連携に与える効果を明らかにすることである。作成した調査票及び先行研究から採用した尺度を用い郵送調査を実施し、711名の訪問看護師から有効回答が得られた。分析の結果、訪問看護師の夜間・休日オンコールは、訪問看護師自身の自己効力感及び多職種・多施設連携を促進する効果をもたらしていることが示唆された。
在宅看護
地域における後期高齢者の急速な増加、医療処置の高度化、それに伴う家族の介護負担、核家族化や独居老人の増加による介護の担い手の不足等の社会の急激な変化の中、本研究において訪問看護師の夜間・休日オンコールが多職種・多施設連携の促進に効果を認めたことは、各地域における地域包括ケアシステムの構築に欠かせないネットワークづくりに貢献していることが示唆され、今後益々重要な位置づけになることが推測される。