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2017 年度 実施状況報告書

家族を対象とした認知症介護自己効力感向上プログラムの普及と効果的介入方法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K20845
研究機関甲南女子大学

研究代表者

丸尾 智実  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 准教授 (70438240)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード認知症 / 家族介護者 / 自己効力感 / 介入研究 / 教育プログラム
研究実績の概要

本研究の目的は、認知症高齢者を自宅で介護する家族を対象として、認知症介護の自己効力感の向上を目的としたプログラム(以下、SE向上PGM)を広く普及させるために、どのような方法が効果的かを検討することである。
平成28年度に行ったPGM参加者の発言内容から、日常生活の中でどのような困りごとがあり、どのように言い争うことがあるか、それに対してどのように対応しているかなどを具体的に把握した。また、その内容を踏まえてPGMの更新と拡充を図った。
平成29年度は、①更新した内容でプログラムの冊子化を図ること、②それを基に現在行っている集団でのSE向上PGM、個別でのSE向上PGM、冊子のみ提供の3群でプログラムを実施することを計画とした。
①については、PGMの更新と充実は図れたものの、テキストといった冊子体にするまでには至らず、ファイルを用いた冊子体での提供をしている。将来的にはテキストといった冊子体にできるように検討を続けているところである。②については、現行のSE向上PGMは継続して実施できているものの、その他の群では参加者数の確保に至っていない。そのため、次年度も引き続き参加者を募集して実施・評価をしていきたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

理由として、1つ目はテキストといった冊子体の作成まで至れていないことがあげられる。ファイルによる冊子体での提供はできているため、PGM実施そのものへの影響は少ないと考えてるが、テキストといった冊子体の作成ができるように継続して検討したい。
2つ目は、対照群の参加者の確保の難しさがあるといった点である。冊子体を提供するのみであれば、対象者の確保はできるのではないかと当初予定していたが、継続評価できるかといった点で難色を示している対象者が多いようである。プログラム参加者の募集や説明方法について改善に努め、引き続き対象者の確保を図っていきたい。

今後の研究の推進方策

1つ目の課題であるテキストといった冊子体の作成については、予算と相談しながら、研究に支障がないよう引き続き検討していきたいと考えている。
2つ目の課題である対象者の確保といった点では、プログラム参加者の募集や説明方法について見直し改善を図るとともに、対象者の確保を図りたい。

次年度使用額が生じた理由

すべての研究費を使用したと考えていたが、端数が生じたということであった。また、数回の出張費について申請できず自費で支払ったものもあった。
今年度のテキストといった冊子体の作成費用に充てられるか検討するとともに、それに至らない場合は出張費および外部入力の委託費等に充てたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 家族を対象とした認知症介護自己効力感向上プログラムの普及を目指して2018

    • 著者名/発表者名
      丸尾智実
    • 雑誌名

      地域ケアリング

      巻: 20(6) ページ: 50-53

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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