研究課題/領域番号 |
16K20846
|
研究機関 | 日本赤十字九州国際看護大学 |
研究代表者 |
福本 優子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 助手 (90728396)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 司法精神看護 / 医療観察法 / 矯正医療 |
研究実績の概要 |
本研究は、司法精神看護の領域において、医療観察法における司法精神看護と矯正医療における看護者のチーム医療に対する看護師の認識に焦点を当て、司法精神看護を実践する看護者のチーム医療における課題を明らかにし、その解決策を見出すことを目的とする。 司法精神看護を実践する看護者について、医療観察法における対象者への看護を実践する看護師に焦点を当てた研究は行われてきているものの、刑法における医療刑務所で精神疾患を有する受刑者に対する看護に携わる者に焦点を当てた研究はなされていない。そこで、本研究では、精神障害を持つ対象者および受刑者の看護に携わる看護者のチーム医療に対する認識を明らかにし、チーム医療を行う上での課題とその解決策を提言する。 研究期間は平成28~30年度の3年間で、今年度はその初年度にあたる。本年度の具体的な活動として、医療観察法病棟の見学、および司法精神領域におけるチーム医療に関する資料収集を行った。施設見学、および資料収集を通して、看護者のチーム医療に対する認識を明らかにためには、司法精神医療に携わる多職種との連携の実際を知ることも必要であり、医療刑務所での多職種連携の実際についての情報収集を行っていく必要があると考えられ、次年度は医療刑務所におけるチーム医療に関する資料収集や視察を行う。また、医療観察法病棟の関係者との意見交換を通して、対象者の社会復帰を見据えた医療の提供について知見を深めることができ、今後の研究協力の可能性についても協力可能であるとの返答を得ている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成28年度は、医療観察法病棟・医療刑務所への訪問、交流集会参加への協力依頼を行う予定であったが、研究代表者の体調不良・加療にて出張困難な状況があり、研究課題着手が遅れたため。
|
今後の研究の推進方策 |
医療観察法病棟および医療刑務所を訪問するに当たり、書類準備や多職種連携に関する文献検討を行う。また、交流集会の場を再検討し、開催に向けての打ち合わせ会議の開催、関連職種からの情報収集も並行して行っていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度は主に医療観察法病棟、医療刑務所各施設3か所ずつを訪問し、交流集会開催のための打ち合わせ会議を開催する予定であったが、研究代表者の体調不良・加療に伴い出張困難な状況があったため平成29年度に使用額が生じた。
|
次年度使用額の使用計画 |
平成29年度は、医療観察法病棟、医療刑務所各施設を訪問し、交流集会開催のための打ち合わせ会議を行うための旅費や謝礼、交流集会開催に伴う旅費や面接調査承諾者への謝礼やテープ起こし業者委託費として主に使用する。
|