研究課題/領域番号 |
16K20848
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
松浪 容子 山形大学, 医学部, 助教 (60361268)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 禁煙 / 生活保護 |
研究実績の概要 |
研究の目的:本研究の目的は福祉事務所を窓口にした生活保護受給者に対する禁煙支援プログラムの有用性の検証である。そのため、以下のことを目標とする。1)福祉事務所を窓口に生活保護受給者に対する禁煙支援プログラムを実施し、有用性を評価する。2)福祉事務所に禁煙支援ツールを提供し、現業員の禁煙支援の自己効力感の向上と支援の円滑化を図る。 研究実施計画:以下の順に調査と介入プログラムを実施し、評価する。 1)生活保護受給者・福祉事務所現業員を対象にしたベースライン調査を実施する。2)福祉事務所への禁煙支援ツールの提供と福祉事務所における禁煙支援プロ グラムによる介入を実施する。3)禁煙支援プログラムの効果と禁煙支援ツールの有用性を評価するための追跡調査を実施する。 2017年度までに実施した研究の成果:生活保護受給者の禁煙に関する国内外の文献検討とパイロットスタディの分析を実施した。これらの分析結果をもとに介入方法の検討を実施した。また、介入方法と介入ツールをより精選することを目的として、生活保護受給者の禁煙治療実績がある医療機関において禁煙外来の視察とプログラムの実行性について客観的評価を得る機会を設けた。また、先行調査の結果を再分析し、福祉事務所職員が生活保護受給者を支援する上での課題を明確化した。 2018年度までに実施した研究の成果:禁煙支援プログラムの効果と禁煙支援ツールの有用性を評価するために、福祉事務所現業員を対象に半年間の介入を実施し介入効果を評価することを目的とした追跡調査を実施した。その調査結果を今後分析予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査対象地域の検討と調査依頼に時間を要し、調査対象への介入時期、追跡調査の時期が遅れる結果となった。
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今後の研究の推進方策 |
現在までに福祉事務所職員を対象に半年間の介入を実施している。また、介入効果を評価することを目的とした追跡調査を実施している。その調査結果を今後分析予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、調査開始と介入に着手する時期が遅れてしまったためである。 今後の使用計画としては、2018年度に実施予定だった追跡調査の分析を2019年度に実施予定である。
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