男性高齢者の主観的健康感には、身体的要因(老研式活動能力、慢性疾患の既往)、心理的要因(生活満足度、主観的幸福感、経済的満足感)、個人的要因(食品摂取の多様性)、社会的要因(認知的ソーシャル・キャピタルの「信頼」、経済的ゆとり)の4つの要因が関連していた。男性高齢者は、健康に自立した生活を送るために、他者との交流の中から情報を得て食事や運動などの生活習慣の改善や趣味に取り組んでいることから、生活習慣の改善をともに検討できるプログラムを開発することが地域コミュニティの形成を支援するために重要であることが示唆された。
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