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2021 年度 実施状況報告書

対応困難な結核患者の生活実態と治療継続支援体制の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K20861
研究機関大阪府立大学

研究代表者

安本 理抄  大阪府立大学, 看護学研究科, 講師 (00733833)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2023-03-31
キーワード結核患者 / 保健師 / 生活支援
研究実績の概要

結核は、我が国において1年間に約2万人が新たに発症し、約2千人が死亡する、過去の病気ではなく現在も重大な問題である。社会的に不利な者に罹患者が偏在し、特に60歳以上が占める割合は約7割を超え高齢者の結核発病割合が高い。不安定な生活環境から受診が遅れ、重症化してから医療にかかり、治療ルートに乗りにくく服薬を中断し治療失敗の経過をたどりやすい傾向がある。この層に対する結核対策は十分とは言えず、従来の方法では限界があり喫急に取り組むべき課題である。本研究では、社会的不利な状況にある生活困窮者の結核罹患率及び治療継続環境の改善を図るため、対応困難な結核患者の生活実態について探り、早期受診や結核治療継続できる支援体制を検討する。
2021年度は、結核患者支援を行う保健所保健師と定期的に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下における結核患者支援の実状や患者の発生動向について情報交換を行った。COVID-19流行以前に比べ、排菌している患者が微増していることや家族内感染があることなどについて把握した。保健師は結核対応の時間が十分に取れないことや新人保健師は結核に関する研修や指導を十分に受けられない現状であることがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

オンライン会議を実施し結核専門医師や保健師、生活支援団体等との情報交換を行った。報告会の実施を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が繰り返し起こったため、延長、中止が余儀なくされ開催できなかった。

今後の研究の推進方策

今後、本研究において得られた成果について研究協力機関や協力者に報告する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の影響により保健所保健師や関係職種へ報告のするための時間の確保が困難であった。新型コロナウイルス感染症の流行状況を踏まえながら研究協力機関や協力者に成果を報告する予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 結核という病の受け止め過程-回復者の結核の認識と治療に関連する行動に着目して-2021

    • 著者名/発表者名
      安本理抄,上野昌江,大川聡子
    • 雑誌名

      日本地域看護学会誌

      巻: 24(2) ページ: 59-66

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2022-12-28  

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