研究課題/領域番号 |
16K20868
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
文 鐘聲 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (50460960)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 在日コリアン / 超高齢者 / 百寿者 / ソーシャル・キャピタル |
研究実績の概要 |
本研究は、在日コリアン超高齢者・百寿者において民族的つながりを踏まえたSCの新たな指標を開発するために、(1)在日コリアン超高齢者・百寿者のコホートを構築、(2)在日コリアン百寿者・超高齢者に対し渡日歴、民族的つながり、従来のSC(信頼、規範、ネットワーク)、基本属性、身体機能、認知機能、性格検査、QOL等を測定、(3)民族的つながりを含めた新たなSC 指標を開発し、検証することを目的としている。 2020年度は、百寿者調査及び超高齢者調査を遂行するために、 (1)関係者(在日コリアン医療従事者・介護従事者・民族団体等)の会議に出席し、今後の調査について調整を行った。(2)百寿者及び超高齢者調査を遂行し、同時に継続して候補者の選定を行った。新型コロナウイルス感染拡大の影響により高齢者施設における調査には時間を要したが、当初目的を達成する人数を調査することができた。しかしながら調査の遅延に伴い解析作業までは至らなかった。(3)過去のデータを再解析し、本研究課題の示唆を得た。また、その成果を論文として公表した。内容は以下の通りである。在日コリアン集住地の老人保健施設を利用する在日コリアン要介護高齢者において、認知機能との関連はあったが、非識字とADLについては限定的な関連に留まり、識字能力・教育年数と認知機能、ADLは複合的な関連を示す可能性が示唆された。 2021年度は得られたデータに基づき解析を行うこととする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度は延長申請を行い、調査対象者を再募集し調査を行った。新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴い、高齢者施設での調査は時間を要したが、遂行できた。しかし、調査の遅延に伴い解析作業が2021年度にずれ込んだ。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は2020年度までに得られたデータに基づき解析作業を行い、論文化を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は調査を完了したものの遅延があったため解析には至らなかった。2021年度は解析及び報告等のために予算を使用する。
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