本研究では、超高感度バイオセンシング基材の創製を目指し、ハイドロゲルを基盤とした金属ナノ構造体を精密に動的に制御する機構の開発に取り組んだ。 1.電子線リソグラフィを利用して金ナノ構造体パターンを作製し、ハイドロゲル表面に転写する手法に改良を加え、構造体の転写効率を高めることに成功した。また、金ナノ構造体の表面修飾を行うことで温度応答性ゲルへの転写も可能になった。 2.ギャップ距離の制御性について、電子顕微鏡による観察から評価し、ギャップ距離が数ナノメートル以下の精度で均一に制御可能であることを明らかにした。
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