瞑想熟達者は未経験者に比較して高い認知パフォーマンスを有すことが知られているが、瞑想訓練によって認知機能のパフォーマンスが向上するか、その背景にはどのような脳活動の変化が関与するかは明らかとなっていない。そこで、8週間の集中瞑想訓練を行い、その前後で安静時、瞑想時、注意課題時の脳波、安静時、注意課題時のfMRIを撮像した。結果、瞑想直後の注意課題において、訓練群では反応時間の短縮が得られ、注意機能を反映するP3bの電位が上昇した。また注意課題直前の瞑想時のθ波の位相同期値が注意課題実施時のP3bと相関を示すことを明らかにした。
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