研究課題
若手研究(B)
競争的資金配分制度の基礎をなす研究評価の基本的な枠組みについて,評価の一般モデルに基づく分析を行った。評価の一般モデルについては,評価基準の蓋然性に着目した論文を執筆した。評価の一般モデルの観点から,大学教員や大学院生に対するイタビュー調査を実施し,大学教育・大学院教育を改善するツール(ルーブリック)開発を進めるなど,研究評価に関する知見と大学教育に関する知見の融合を図った。
高等教育
本研究の眼目であった研究評価に関する知見と大学教育に関する知見の融合を図り,大学生・大学院生に対する専門職的社会化を促すキャリア教育プログラムや大学生・大学院生のサイエンスリテラシー育成用教材を開発するなど,学術的に新規な枠組みを,実践的な教育開発につなげた点に意義がある。ただし,申請課題終了時点では,この知見が高等教育研究の実践的文脈においてのみ発表されるに留まっている点で課題を有する。