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2017 年度 実施状況報告書

生殖細胞の成熟過程に関わるノンコーディングRNAの同定と制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K20908
研究機関東北大学

研究代表者

太田 博允  東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (40772421)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード非コードRNA / マイクロRNA / 精子形成 / 長鎖ノンコーディングRNA
研究実績の概要

生殖細胞は次世代へと自らの遺伝子情報を伝えることができる唯一の細胞である。その特殊性から生殖細胞は発生の初期段階で、他の体細胞から分化し独自の成熟・維持システムを確立している。近年の研究からタンパク質をコードしない非コードRNA (ncRNA)が様々な組織で特異的に発現し、遺伝子発現の様々な段階での制御を行っていることが明らかになってきている。
申請者はこの非コードRNA (ncRNA)に着目し、生殖細胞での機能と作用機構の解明を目的に研究を進めている。
平成29年度は、生殖細胞特異的に発現するマイクロRNA(以下miRNA)の標的メッセンジャーRNA (以下mRNA)の探索を進めてきた。配列から予測されたmiRNA標的候補遺伝子のうちmiRNA ノックアウトマウスの精巣で発現が上昇している遺伝子を複数同定した。そのうち精子形成に関与すると報告されている遺伝子のmRNAの3‘UTRとmiRNAとの直接の相互作用をルシフェラーゼアッセイによって確認した。
また長鎖ncRNA(以下lncRNA)については、前年度に同定した生殖細胞特異的に発現するlncRNAの5‘末端と3’末端の配列をRACE(Rapid Amplification of cDNA End)法によって決定した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

miRNA KOマウスの作製や表現型の確認、標的mRNAの同定など予定どおりに進んでいるため。

今後の研究の推進方策

生殖細胞特異的なmiRNAの発現と標的遺伝子の発現細胞のステージの特定と標的遺伝子の精子形成過程の機能解析を行う。
lncRNAに関してはshRNAを使用して発現抑制を行い生殖細胞での機能を明らかにする。作用機構の解明にはin vitroで合成したlncRNAを使用し、結合タンパク質の同定を計画している。

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公開日: 2018-12-17  

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