本研究の目的はナノリソグラフィを利用して、機能性有機材料のナノ構造化・配向制御を行うことにより、従来性能を大きく凌駕するデバイス応用の可能性を探索することである。ナノ構造化のために重要なプロセスの最適化を行った。 その結果、チエノアセン誘導体(C8-BTBT)において、特異な1次元配向ナノワイヤの作製に成功した。典型的なナノワイヤは厚さ15nm、幅100nm、長さ100μm以上の高いアスペクト比を有していた。また、基板のナノ構造に沿ってナノワイヤの配列構造を形成させることにも成功した。サイズ制御性も高く500nmから100nmまでの幅制御性を有し、高いデバイス応用可能性を示唆した。
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