研究代表者が開発した単粒子解析実験データ分類ソフトウェア「閻魔」を発展させ、単粒子解析実験データから粒子の4次元イメージングを行う手法の開発を行った。(1)実験を想定したシミュレーションデータを用いて、複数の3次元電子密度分布の構築に成功した。(2)現実の実験データに近い、試料氷包埋効果を考慮した2次元投影像セットを作成し、投影像にローパスフィルタを加える事で分類に成功した。(3)酸化銅微粒子の実験データに「閻魔」を適用し、2種類の微粒子成長プロセスが存在する事が分かった。(4)「閻魔」を用いて、物理量を定量的に計算できるマルコフ状態モデルを構築する事に成功した。
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