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2016 年度 実績報告書

新規ホスホイノシタイドの同定とその産生機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K20920
研究機関秋田大学

研究代表者

石川 将己  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (10758684)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2017-03-31
キーワード新規リン脂質 / ホスホイノシタイド
研究実績の概要

本研究は、新規イノシトールリン脂質群(PIPs)である lysoPIPs を同定し、その生理的意義を解明することを目的としている。lysoPIPsは、病態と深く関わりがあるPIPs代謝機構に位置づけられる新たな分子であり、その存在の実証はPIPs代謝系による生体機能調節機構の理解に新たな展開を拓くものと期待される。本研究では、(1) 質量分析によるPIPs 解析技術を用いてlysoPIPsを同定し、(2) PIPs 代謝酵素遺伝子欠損マウスを用いて発癌時におけるlysoPIPsの量的・質的変化を解析した。
(1) lysoPIPs 同定
HEK293T細胞内、マウス組織中にアシル基組成の異なる lysoPIPs 分子種が多数存在することが明らかとなった。更には、イノシトール環のリン酸化数が異なるlysoPIP1、lysoPIP2、lysoPIP3 が存在することが判明した。
(2) lysoPIPs 代謝機構の破綻と発癌
前立腺癌モデルであるPIP3分解酵素前立腺特異的欠損マウスを用いた解析を行い、発癌時に特定のアシル基を有するlysoPIPs のレベルが著しく上昇することを見出した。この知見は、発癌に lysoPIPs 代謝異常が寄与している可能性を強く示唆している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 その他

すべて 備考 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [備考] 秋田大学大学院医学系研究科 病態医学制御系 微生物学講座

    • URL

      http://www.med.akita-u.ac.jp/~bisei/

  • [産業財産権] 新規リン脂質およびその利用2016

    • 発明者名
      秋田大学、Akita Lipid Technologies
    • 権利者名
      秋田大学、Akita Lipid Technologies
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      2016-144177
    • 出願年月日
      2016-07-22

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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