本研究では、間質性肺炎に対するγδT細胞の機能解析を行った。 γδT細胞欠損マウスでは野生型マウスに比べて、ブレオマイシン誘導性間質性肺炎の増悪および肺組織Th17細胞の増加を認めた。in vitroにおいて、γδT細胞から産生されるIFN-γがTh17細胞分化を抑制した。in vivoにおいて、IFN-γ産生γδT細胞の移入により、間質性肺炎の減弱、Th17細胞の減少を認めた。γδT細胞はIFN-γ産生を介したTh17細胞抑制により、間質性肺炎を抑制していることが明らかとなった。 以上の結果から、γδT細胞が間質性肺炎病態制御に重要であることが示唆された。
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