研究課題/領域番号 |
16K20994
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
衣・住生活学
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研究機関 | お茶の水女子大学 (2017-2019) 東京大学 (2016) |
研究代表者 |
山崎 寛恵 お茶の水女子大学, 人間発達教育科学研究所, 研究協力員 (40718938)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 乳幼児発達 / 屋外活動 / 散歩 / 生態心理学 / 保育 |
研究成果の概要 |
我が国の乳幼児施設では,園庭の有無を問わず日々の活動に散歩を取り入れ,屋外保育の重要な実践と位置づけている。公園などの目的地までの移動が運動量の面で重要であることは言うまでもないが,街路環境の多様な特性が知覚や認知の発達資源となっている可能性がある.本研究では,生態学的観点から認定こども園における散歩場面についてフィールドワークを行い,歩調や姿勢の変化,手の接触をもとに,子どもたちが環境のどのような性質に対して注意を向けているのかを調べた.子どもたちは街路環境の微視的な特徴に非常に感受的であり,それらを詳細に示すことによって,保育施設外での活動の意味について再検討を行った。
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自由記述の分野 |
発達心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
散歩経路に埋め込まれた認知的資源を子どもがどのように発見するのかという点について、生態的手法を取り入れることによって本研究が提供した身体の微少な動きに対応する微視的データは新しい学術的知見になる。 また、現在、我が国では認可保育園,認定こども園の数は増加しつつあるが、都市部を中心とした園では必ずしも十分な園庭を確保するのは困難である。このような状況下で、保育施設外での活動は、保育において重要な位置を占めることになるが、子ども達の移動経験に伴う認知・知覚・行為発達から街を評価するという視点は、地域に開かれた子育ての推進においても重要な意義を持つと言える。
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