山梨県山中湖村、岩手県西和賀町、福井県大野市、宮崎県山間部を調査地として、自然資源の採取および加工について、映像を中心に記録した。新規に取得した記録と既存の文献による記録を比較する中で、記録方法とそのアーカイブ方法の妥当性を検討した。映像記録は、撮影中にインフォーマントへの適切な問いかけを交えることにより、より効果的にインフォーマントの行動規範やノウハウを伝える素材となる。行動規範やノウハウを効果的に示す記録は、持続可能な資源利用に基づく地域発展に寄与する可能性がある。自然体験に乏しい子供を対象にした地域文化の継承にも応用しうるが、その詳細な検討は今後の課題となる。
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