研究課題
若手研究(B)
本研究は障害者の表現活動のなかでも、作品として価値化されるものとは異なる、活動に関与するさまざまな立場の人たちとの関係性を踏まえて生まれている作品やその状況を「共創的表現」と名指し、障害者の表現活動に埋め込まれているもうひとつの価値について、理論と実践の往還を通じて理論構築していくことを目指したものである。
芸術社会学
障害のある人の表現活動について近年国内で法整備が進み振興されている一方、研究的議論は遅れている。本研究では、障害のある人の表現活動について、テキストマイニングの手法を用いた現状調査とマッピング、現場ヒアリングなどを通じた理論構築を行うことを目指した。そのことで、表現活動を通じて生まれている人と人との関係性に着目し、単に芸術的な価値があるものとしてだけでなく、社会的価値や共同体的価値等についてを含めた多元的な価値を内包するものだということをまとめている。