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2019 年度 研究成果報告書

薬剤誘発性糖尿病におけるPXR/SGK2 シグナル経路の機能的役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K21055
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 生物系薬学
薬理系薬学
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所 (2017-2019)
金沢大学 (2016)

研究代表者

齊藤 紗希 (後藤紗希)  公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医科学研究分野, 研究員 (60756609)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード遺伝子発現制御 / 核内受容体 / 脂肪酸のβ 酸化
研究成果の概要

異物応答性核内受容体 PXR は、肝臓でのエネルギー代謝制御における機能的役割が示唆されているが、ヒトにおいてその分子機構は明らかではない。本研究では、ヒト肝癌細胞において薬剤処置により活性化した PXR が細胞内シグナル因子 SGK2 と共に、脂肪酸のβ酸化関連酵素遺伝子 CPT1A および ACSL1 の発現量を増加させることを見出した。さらに、CPT1A 遺伝子上流領域に薬剤処置依存的な PXR および SGK2 の結合サイトを同定した。これらの成果より、PXR は SGK2 と協調的に作用して脂肪酸のβ酸化を制御する新たな可能性を示した。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

PXR はこれまで薬物動態制御における機能に焦点が置かれてきた。本研究では PXR がSGK2 と協調して脂肪酸のβ酸化関連酵素遺伝子を制御することを明らかにした。肝臓での脂肪酸のβ酸化は糖新生の促進に寄与する。したがって、我々がこれまでに報告した PXR/SGK2 経路を介した糖新生制御と関連して、効率的に糖産生を増加させることが、薬剤誘発性糖尿病の発症原因となる可能性が示された。これらの成果は、糖尿病に対する安全性の高い創薬研究に有益な情報を提供するとともに、薬剤誘発性糖尿病の治療戦略に役立つことが期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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