IFNλ4の機能的役割や臨床学的意義について検討した。 (1) 肝動注化学療法奏効例12例の肝組織IFNλ4の発現は非奏効例8例のIFNλ4発現より有意に高発現を示した。(2) IFNλ4は他のIFNとは異なり非常に強い抗腫瘍活性を示すことを明らかにした。また、IFNλ4により特異的に誘導される遺伝子群を同定した。(3) これまでの解析からIFNλ4特異的なレセプターの存在が示唆された。その新規候補レセプターとしてレセプターA及びBが新規レセプターであることを同定した。(4) NOD-SCIDマウスを用いたxenograftモデルにてIFNλ4が抗腫瘍効果を示すことをin vivoで確認した。
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