昨年度、これまでに構築した方法をより精緻にするため、新たな調査対象として、地域の人々の基本属性調査、及び地域のイメージについての初期調査を実施した。当該調査に対して、調査分析を実施した。 また、分析結果については、調査対象者へのフィードバックを行った。具体的には調査分析結果を報告する冊子を作成し、調査対象者へ配布し、調査内容や結果について意見を伺った。 さらに、これまで構築した共起確率評価システムを精緻にすることを目指し、日常的に自動車を利用する被験者によるスケッチマップと、そうでない被験者によるスケッチマップとを比較し、2つの異なる共起性について、(1)Jaccard係数を共起度に用い、共起ネットワークを用いてスケッチマップ上の建築記号間の共起性を直感的にわかりやすく描画する、(2)構築したネットワークを各種中心性に基づいて分析する、その上で(3)ネットワークの分析日常的な自動車の利用による共起性の違いについての分析を実施する、の3つのステップから分析を実施した。分析結果を取りまとめ。日本建築学会計画系論文集に公表した。 また、これまでに構築した方法をより精緻にし、汎用性を確かめるため、新たな地図データ上での分析方法の適用について確認を行った。
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