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2018 年度 研究成果報告書

フィブリノーゲン型腎アミロイドーシスの分子病態解明と診断・新規治療法開発への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 16K21066
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 腎臓内科学
病態医化学
研究機関信州大学

研究代表者

吉長 恒明  信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 助教 (30770226)

研究協力者 奥村 伸生  信州大学, 保健学科
矢崎 正英  信州大学, 保健学科
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードアミロイドーシス / 腎アミロイドーシス / フィブリノーゲン / 遺伝性アミロイドーシス
研究成果の概要

FGA遺伝子の4899_4902delAGTG変異が導入されたヒト型fibrinogenを産生するChinese Hamster Ovary(CHO)細胞の検体を用いて解析を行った。細胞培養の途中で採取される培養上清(細胞外成分)とCHO細胞自体を破壊して採取される細胞破砕液(細胞内成分)を用いた。異常Aα部位を検出するため、細胞破砕液において免疫沈降法の後、SDS-PAGEしゲルを切り出し質量分析法を用いた。正常Aα鎖からは600の末端まで検出され、異常Aα鎖では475近傍までであり、その後は検出できなかった。生成された蛋白は正常型に比べ、より不安定で分解しやすいと判明した。

自由記述の分野

神経内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本邦初の変異を有するフィブリノーゲン型アミロイドーシスの細胞モデルを用いて、変異蛋白の解析を行った。本変異を有する患者血漿からは異常fibrinogenが検出できなかったことから異常Aα鎖をもつフィブリノーゲンは早期の段階で生体内のプロテアーゼで分解されており、その断片が一部アミロイド構造にいたって腎臓などに沈着すると想定している。本研究結果からはこの変異を有するフィブリノーゲンAα鎖が野生型に比べ、より早期の段階で分解されることが判明した。

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公開日: 2020-03-30  

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