本研究では、電界紡糸法を用いて作製したホウ酸‐ポリビニルアルコール(PVA)縮合物繊維を用いて、ホウ酸‐PVA縮合物繊維の不織布形態を反映した不織布状の酸化ホウ素(B2O3)‐炭素構造体(炭化ホウ素(B4C)前駆体)繊維を得ることができた。このB2O3‐炭素構造体繊維を焼成したところ、数μmの微粒子が連結した形態をもつB4Cが観察された。これは繊維化しないホウ酸‐PVA縮合物粉末から得られるB4C粒子とは全く異なる形態であり、前駆体であるB2O3‐炭素構造体の繊維形態を反映していると考えられる。
|