研究課題
若手研究(B)
本研究は呼吸器疾患の発症や急性増悪により入院した患者を対象に、急性期における電気的筋刺激の有効性を検証することを目的に施行された。しかしながら、本試験において、患者に対して電気的筋刺激を用いた介入を行うには至らなかった。一方、後ろ向き観察研究として、本試験におけるアウトカム指標として用いている運動機能指標、特に運動耐容能の指標である6分間歩行距離の臨床的意義に関する論文を執筆し、国際誌に報告した。なお、本試験は継続し、今後、症例の取り込みを行い、研究成果の蓄積を進めていく予定である。
リハビリテーション
本研究は6分間歩行距離が種々の疾患の手術後に生じる合併症に関連することを明らかにした。6分間歩行距離は簡便に運動耐容能を評価することのできる指標であり、より多くの臨床場面での活用が期待される。また、広く活用されることにより、術後合併症発生の抑制をもたらし、医療費の削減や手術施行患者の早期社会復帰につながることが望まれる。