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2018 年度 実施状況報告書

アメリカンコミックスにおけるビート文化表象-主流文化と対抗文化の中間的文化

研究課題

研究課題/領域番号 16K21100
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

社河内 友里  豊橋技術科学大学, 総合教育院, 准教授 (30616347)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワードビート・ジェネレーション / アメリカン・コミックス / 主流文化 / 対抗文化 / 消費文化
研究実績の概要

本研究は、1950~1960年代のアメリカにおいて注目を集めた作家集団、ビート・ジェネレーションの文化の、その後の世代における受容形態を、1950~2010年代までのアメリカン・コミックスにおける表象から明らかにするものである。特に、1990~2010年代の受容形態を明らかにすることを目的としている。
平成29年8月より産休・育休のため研究を中断していたが、平成30年度10月より研究を再開した。平成30年度10月~平成31年度には、2000~2010年代のコミックスにおけるビート文化受容形態の解明を行う計画で、当該資料の収集や考察を進めてきた。
本年度は、ロバート・クラムの『フリッツ・ザ・キャット』におけるビート文化受容形態を明らかにした。1960年代に人気を博し、1972年の映画化の際には日本でも大きな話題となった同コミックは、アンダーグラウンド・コミックスの代表的な作品である。2016年に再度日本語訳されるなど、現在に至るまで米国内外で注目されている。本研究では、本作品におけるビートニクの登場人物の死の表象を考察し、それが、主流消費社会への反順応主義的な記号として作用しているために、現在まで主流消費社会において消費され続けていることを明らかにした。
この研究成果を、国際シンポジウム"Anglo-American Literature/Culture and Japan"(A Symposium organized by the Nagoya University American Literature/Culture Society and Chukyo University Society of British and American Cultural Studies)において発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成30年度10月~平成31年度には、2000~2010年代のコミックスにおけるビート文化受容形態の解明を行う計画である。これまでに、当該年代の一時資料の収集や考察、その成果についての研究発表を行い、論文執筆を進めており、概ね計画通りに実施することができている。

今後の研究の推進方策

研究再開後にたてた計画通り、平成31年度には2000~2010年代のコミックスにおけるビート文化受容形態を詳細に解明し、令和2年度には、1950~2010年代の一連のビート文化受容形態の変遷とその要因を考察する。研究成果を国内外の学会にて研究発表すると共に、論文を学会誌等で発表する。

次年度使用額が生じた理由

(理由)
産休・育休により、研究の一時中断・期間延長をしたため、当初の予定を変更して使用する必要が生じた。
(使用計画)
平成29年8月~平成30年度に予定していた物品費・旅費の支出を、平成30年10月~令和2年度の支出に変更し、資料収集および研究発表を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Hipness in a Death in Robert Crumb's Fritz the Cat2019

    • 著者名/発表者名
      Yuri Shakouchi
    • 学会等名
      Nagoya University American Literature/Culture Society and Chukyo University Society of British and American Cultural Studies
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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