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2019 年度 実施状況報告書

アメリカンコミックスにおけるビート文化表象-主流文化と対抗文化の中間的文化

研究課題

研究課題/領域番号 16K21100
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

社河内 友里  豊橋技術科学大学, 総合教育院, 准教授 (30616347)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワードアメリカン・コミックス / ビート・ジェネレーション / ビートニク / 反順応主義 / 消費主義 / 対抗文化 / 主流文化 / 中間的文化
研究実績の概要

本研究は、1950~1960年代のアメリカにおいて注目を集めた作家集団、ビート・ジェネレーションの文化の、その後の世代における受容形態を、1950~2010年代までのアメリカン・コミックスにおける表象から明らかにするものである。特に、1990~2010年代の受容形態を明らかにすることを目的としている。2019年度には、2000~2010年代のコミックスにおけるビート文化受容形態の解明を行うため、当該資料の収集や考察を進めた。
具体的には、『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』を中心としたDCコミックスの2000~2010年代の作品群から、ビート文化表象を抽出した。また、インターネットが普及し、文化の多様化が急速に進んだ同時代において、主流文化と対抗文化とは何かを考察した。その上で、これらのビート文化表象が、同時代の主流文化と対抗文化の中間的文化として機能しているかどうかを検証した。
また、複数のオルタナティブコミックにおけるビート文化表象と2000年代以降のヒップスター文化の関連性についても考察を行った。同時代のヒップスター文化については、先行研究や、同時代のコミック、テレビ番組、雑誌、新聞記事等から、その特性を解明した。このヒップスター文化の特性が、ビート文化表象にも反映されていることを論じた。
これらの研究成果を発表するため、論文執筆を進めた。
さらに、上記の一連の研究を遂行する中で、1970年代以降のマーべルコミックスの作品内にも関連するビート文化表象が散在することが判明し、追加の資料収集および分析を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

妊娠による体調変化により、研究活動に制限が生じた。また、8月以降、産前産後の休暇及び育児休業のために、研究を中断した。予定していた研究は、研究再開後に延期することとしたため。

今後の研究の推進方策

2019年度に予定していた、2000~2010年代のコミックスにおけるビート文化受容形態の詳細な解明は、研究再開後の2021年度に、引き続き行う。
また、2020年度に予定していた1950~2010年代の一連のビート文化受容形態の変遷とその要因の考察は、2022年度に延期し、実施する。
それぞれの年度で、研究成果を国内外の学会にて研究発表すると共に、論文を学会誌等で発表する。

次年度使用額が生じた理由

(理由)
産休・育休により、研究の中断・期間延長をしたため、当初の予定を変更して使用することとなった。
(使用計画)
2019年8月~2020年度に予定していた物品費・旅費の支出を、2021~2022年度の支出に変更し、資料収集および研究発表を行う予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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