ヒトiPS細胞から分化誘導した膵島細胞の新たな細胞機能評価法として、Microelectrode arrayによる細胞外電位計測法の確立を目指した。電極への細胞接着性を向上せることにより、単離膵島を用いた細胞外電位測定系を確立し、グルコース刺激に伴う間欠的なスパイク群の発生を測定することができた。ヒトiPS細胞由来の膵島細胞を用いた場合、細胞外電位測定が部分的には可能であったが、分化細胞の改良が必要であることが分かった。解決方法の一つとして、分化誘導した細胞の中から膵系譜の細胞を効率的に増幅させる純化培養法を新たに確立した。
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