日本、韓国、シンガポールにおいて、国際的に通用する大学資格が取得できる教育プログラムである国際バカロレアが大学入学者選抜・大学教育に受容、実施、浸透、発展される過程を分析し、今後のIB認証による入学者選抜と大学教育の有効な枠組みの構築を図るため、大学教職員や国際バカロレア修了生にインタビュー調査を実施した。国際バカロレア・ディプロマは、国により国際バカロレアの活用方法は異なり、複雑かつ多様化していることが明らかになった。特に日本と韓国の国際バカロレアの活用方法は類似しており、近年大きく変わりつつある。長年IB生の受け入れ実績のあるシンガポールの事例が今後の展開の鍵となると言える。
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