先行して行ってきた骨形成用複合加工機へ切削中の滅菌機能付与を目的としたプラズマ表面処理の可能性を検討した。結果、生体曝露可能な低温大気圧下プラズマにおいて短時間での滅菌効果を有するプラズマ条件の確立に成功した。一方で近距離の直接曝露でのみ効果を有し、間接的効果は確認できなかったことから、切削処理を行う加工機への実装はワークスペースの問題を考慮し現実的ではないとの結論に至った。また今回のプラズマ条件では骨癒合能を低下させる結果となった。これはこれまでの結果と異なるものであり、条件次第で効果は変化することが示唆された。ガス種を変更しさらに効果を探求する必要がある。
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