研究課題
ラットを用いて新生児壊死性腸炎モデルの作成を試みたが困難であった。そのため、新生児壊死性腸炎発症時に広範囲の腸管壊死が起きることで高率に合併する、短腸症候群のラットモデルの作成に変更したところ、長期生存モデルを確立することに成功した。また、本モデルを用いた腸内細菌の解析により残存小腸の長さに応じて、腸内細菌叢の変化が見られており、dysbiosisが起きていることが推測された。また、今後は短腸症候群モデルから糞便を採取して糞便移植を行い、分子微生物学的手法を用いてその有効性を解析する予定である。
3: やや遅れている
新生児壊死性腸炎モデルの作成が困難であり、壊死性腸炎発症時に高率に合併する短腸症候群モデルの作成に変更した。
ラットの短腸症候群モデルを確立したため、本モデルを用いて腸内細菌叢の解析を進めていく。また、糞便移植を行い腸内細菌叢に与える影響や組織学的な変化を明らかにしていく予定である。
次年度使用額が生じた理由としては、実験動物(ラット)の購入数が予定より少なかったことがあげられる。また、初年度ということもあり、当初予定していた研究成果が十分には得られず発表に費やす経費が不要となった。
実験による成果が得られる可能性が高くなったため、実験動物(ラット)の購入数の増加、学会への参加のための旅費、研究成果の発表に使用すること、などを計画している。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)
Neonatology
巻: 111 ページ: 203-210
10.1159/000450721