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2016 年度 実施状況報告書

新生児壊死性腸炎に対する糞便移植の有効性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K21204
研究機関香川大学

研究代表者

藤井 喬之  香川大学, 医学部, 助教 (00746696)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード短腸症候群 / 腸内細菌 / dysbiosis / 糞便移植
研究実績の概要

ラットを用いて新生児壊死性腸炎モデルの作成を試みたが困難であった。そのため、新生児壊死性腸炎発症時に広範囲の腸管壊死が起きることで高率に合併する、短腸症候群のラットモデルの作成に変更したところ、長期生存モデルを確立することに成功した。また、本モデルを用いた腸内細菌の解析により残存小腸の長さに応じて、腸内細菌叢の変化が見られており、dysbiosisが起きていることが推測された。また、今後は短腸症候群モデルから糞便を採取して糞便移植を行い、分子微生物学的手法を用いてその有効性を解析する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新生児壊死性腸炎モデルの作成が困難であり、壊死性腸炎発症時に高率に合併する短腸症候群モデルの作成に変更した。

今後の研究の推進方策

ラットの短腸症候群モデルを確立したため、本モデルを用いて腸内細菌叢の解析を進めていく。また、糞便移植を行い腸内細菌叢に与える影響や組織学的な変化を明らかにしていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由としては、実験動物(ラット)の購入数が予定より少なかったことがあげられる。また、初年度ということもあり、当初予定していた研究成果が十分には得られず発表に費やす経費が不要となった。

次年度使用額の使用計画

実験による成果が得られる可能性が高くなったため、実験動物(ラット)の購入数の増加、学会への参加のための旅費、研究成果の発表に使用すること、などを計画している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Hypoxic-Ischemic Encephalopathy-Associated Liver Fatty Degeneration and the Effects of Therapeutic Hypothermia in Newborn Piglets2017

    • 著者名/発表者名
      KUBO, Hiroyuki; SHIMONO, Ryuichi; NAKAMURA, Shinji; KOYANO, Kosuke; JINNAI, Wataru; YAMATO, Satoshi; YASUDA, Saneyuki; NAKAMURA, Makoto; TANAKA, Aya; FUJII, Takayuki; KANENISHI, Kenji; CHIBA, Yoichi; MIKI, Takanori; KUSAKA,
    • 雑誌名

      Neonatology

      巻: 111 ページ: 203-210

    • DOI

      10.1159/000450721

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 腸管機能不全児における腸内フローラ改善への取り組み2017

    • 著者名/発表者名
      田中彩、下野隆一、藤井喬之、形見祐人、桑原知巳、今大路治之、鈴木基生
    • 学会等名
      第117回日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2017-04-27

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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