本研究では有機EL素子に用いられる低仕事関数電極における腐食性に着目し、耐環境性の高い低仕事関数電極材料の開発を目指し研究を実施した。結果、マグネシウム元素を母材とし、カルシウムとアルミニウムを少量添加したMg-Ca-Al合金を開発し、それを有機EL素子用陰極電極として利用することで、当初の研究目標であった「耐環境性を有する有機EL素子」を創出することに成功した。本研究の成果は、有機EL産業への汎用的な適用が可能である技術と考えられ、社会的にも大きな波及効果が期待され、大きな成果が得られたものと考える。
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