チタンあるいはPEEK表面の親水性および表面粗さはMSCの骨分化に対してはポジティブな影響を与えるが、マクロファージに対する抗炎症効果は材料の親水性がより顕著な効果を与えると結論付けた。ホスファチジルセリン(PS)ナノ粒子をチタン表面に修飾する技術を開発した。PSナノ粒子修飾チタン上で、M2型マクロファージを誘導できることが明らかとなった。ラットの大腿骨骨髄腔に材料を埋植し、骨再生の詳細を病理組織学的に評価した。修飾チタン周囲では未修飾チタンと比較して、著しい新生骨の再生が認められた。以上より、マクロファージ表現型の制御を介した骨再生の促進に成功した。今後、詳細なメカニズム解析が必要である。
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