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2017 年度 実績報告書

細胞極性制御タンパク質Morg1の胎生期発達における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K21221
研究機関九州大学

研究代表者

早瀬 純也  九州大学, 医学研究院, 助教 (40621686)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワードapico-basal polarity / Morg1
研究実績の概要

多細胞生物を構成する臓器の管腔もしくは血管内腔を形成する上皮細胞や内皮細胞は、管腔に接するapical膜 (頂端膜)と体内環境に接するbasolateral膜 (側基底膜) という性質の異なる膜ドメインを有し、栄養物の吸収や供給、もしくは老廃物の排泄など、個体維持に必須の役割を果たす。この膜ドメインの非対称性、すなわちapico-basal polarityの形成には、Par6-aPKC複合体やRho family 低分子量Gタンパク質など、様々な細胞極性を制御するタンパク質が関わることが知られている。これまでに、申請者は新規な細胞極性制御タンパク質としてMorg1 (mitogen-activated protein kinase organizer 1)を同定し、培養上皮細胞を用いてその作用機構を明らかにしてきた。
昨年度までに申請者は、Morg1の生理的役割を明らかにするためにMorg1欠損マウスを作出し、そのホモ接合体が胎生10日前後に致死となることを見出した。本年度は、Morg1欠損マウスの致死原因を明らかにするため、マウス胎仔組織切片を用いて解析を行った。その結果、Morg1欠損マウスでは胎生期の上皮組織の管腔形成に大きな影響は見られなかったものの、血管形成が顕著に阻害されていることを見出した。申請者はまた、生化学的実験により、Morg1が血管形成に重要な役割を果たす低分子量GTPase制御タンパク質と相互作用することを明らかにした。現在、この相互作用が血管形成過程において重要な役割を果たす可能性を考え、解析を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Differential cell surface recruitment of the superoxide-producing NADPH oxidases Nox1, Nox2 and Nox5: The role of the small GTPase Sar1.2018

    • 著者名/発表者名
      Kiyohara T, Miyano K, Kamakura S, Hayase J, Chishiki K, Kohda A, Sumimoto H.
    • 雑誌名

      Genes to Cells

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • DOI

      doi: 10.1111/gtc.12590

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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