多細胞生物の臓器の管腔を形成する上皮細胞や、血管内腔を形成する内皮細胞は、apical膜とbasolateral膜という性質の異なる膜ドメインを有し、栄養物の吸収や老廃物の排泄など個体維持に必須の役割を果たす。この膜ドメインの非対称性には、極性制御タンパク質複合体であるPar6-aPKC複合体やRho family 低分子量Gタンパク質が必要である。最近、申請者は新規な細胞極性制御タンパク質としてMorg1を同定し、マウス発生過程に必須であることを見出した。本研究では、Morg1が発生過程において血管形成に必要であること、及びRhoA GEFであるGEF-H1と結合することを明らかにした。
|