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2018 年度 実績報告書

次世代シークエンサーを利用したメロン生殖隔離緩和遺伝子piaの解析と育種利用

研究課題

研究課題/領域番号 16K21227
研究機関佐賀大学

研究代表者

松本 雄一  佐賀大学, 農学部, 講師 (80538265)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードメロン / 生殖隔離
研究実績の概要

C.anguriaはメロン遺伝資源としての利用が期待されているが、メロンとの種間交雑においては、花粉管の伸長停止などで雑種作出には至っていない。これまでに、C.anguria PI320052では高温下で受粉を行った際に花粉管伸長の阻害を緩和する遺伝子(pia)が報告されているが、本遺伝子は詳細な位置について明らかとなっていない。
近年RAD-seqによる非モデル生物におけるSNPマーカーの開発が報告されていることから、本研究ではC.anguriaの2系統間のF2分離集団を作出し、花粉管伸長とRAD-seqの結果をもとに連鎖解析を行いpiaに近傍なマーカーの特定を試みることとした。
両親およびF2分離集団99個体のDNAを、EcoRIとCovaris M220によって断片化させライブラリ調製を行ない、HiSeq2500を用いて50 bpシングルエンドの条件でシーケンスを行った。得られたリードはStacksを用いてSNPの検出を行った。
花粉管伸長結果をもとにF2分離集団69個体のpia遺伝子型の推定を行った。
RAD-seqでは467,632,885本のリードが得られ、Stacksを用いた解析により173,886個の遺伝子座が検出され、PI320052とPI364475間に23,929個のSNPが検出された。それらのうちF2分離集団99個体中70個体以上で検出できた1,548個のSNPをマーカーとして用い、pia遺伝子型推定の結果と合わせて解析を行ったところ、12連鎖群から成る1,473個のSNPが座乗する全長26,406cMの連鎖地図が構築された。piaは連鎖群Hのマーカー112296とマーカー13073の間にそれぞれ10.9cMと8.5cMの距離に位置した。しかしながら今回はリファレンスを用いない解析となったためか全長が長くなり、piaに密接に連鎖した地図とはならなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Cucumis属種間交雑における高温処理による不親和性緩和の遺伝様式2018

    • 著者名/発表者名
      白川篤史, 有馬進, 永野幸生, 松本雄一
    • 学会等名
      日本育種学会第134回講演会
  • [学会発表] 生殖隔離の克服によるCucumis属野生種とメロンとの種間雑種作出の試み2018

    • 著者名/発表者名
      松本雄一,久保山勉
    • 学会等名
      日本育種学会第134回講演会

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公開日: 2019-12-27  

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