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2019 年度 研究成果報告書

新規ベーチェット病感受性遺伝子TRIM39RにおけるIFN制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K21229
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 膠原病・アレルギー内科学
免疫学
研究機関大阪薬科大学 (2018-2019)
佐賀大学 (2016-2017)

研究代表者

倉田 里穂  大阪薬科大学, 薬学部, 助教 (70711729)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード自然免疫 / 炎症 / 自己免疫疾患 / ベーチェット病
研究成果の概要

ベーチェット病の疾患関連遺伝子領域から3つの蛋白質、TRIM39, TRIM39R,およびRPP21が作られる。これらのうちTRIM39Rのみ、過剰発現によってNF-kBおよびIRFを誘導することを確認した。TRIM39とTRIM39Rは類似した立体構造をとるが、ホモ二量体においてC末端ドメインの配置に相違があることが、3次元立体構造解析によって予測された。さらに、TRIM39Rの遺伝子欠損およびヒトTRIM39R遺伝子導入マウスの作出に成功した。TRIM39Rが制御する炎症応答について、in silico、in vitroおよびin vivoの多様な視点から解析を進めていく。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において、ベーチェット病(BD)感受性遺伝子として同定したTRIM39Rが炎症性サイトカイン産生およびⅠ型IFN応答を制御することを明らかにした。TRIM39RはBDだけでなく、全身性エリテマトーデスや炎症性腸疾患および乾癬などとの関連も報告されている。また炎症性サイトカイン産生およびⅠ型IFN応答はウイルス感染防御に重要で、TRIM39はウイルス感染後の炎症応答を開始させる重要な分子の1つである可能性が考えられる。今後TRIM39Rの炎症応答における機能解析を進めることで、炎症を伴う様々な感染症や疾患の病態解明に貢献できる。

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公開日: 2021-02-19  

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