本研究では西アフリカにおけるエボラウイルス病(EVD)の流行時にEVD疑似症例の病因を明らかにするため、ギニア国立ドンカ病院の協力の下、EVD疑似症例(71例)について発熱症状を伴うウイルスおよびマラリアのスクリーニング検出を行った。その結果、デングウイルス、エンテロウイルス、麻疹ウイルス、およびマラリアを検出し、ウイルスの部分的または全ゲノムシークエンスから検出されたウイルスの遺伝子型を同定した。これらの感染症がEVD擬似症例の一因となっており、EVDとの鑑別疾患として重要であること、またこれらの感染症が西アフリカに潜在することが明らかにされた。
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