本研究は、低用量非ウィルス性ベクターを保持した新規バイオマテリアルの開発を目的に、①ナノバイオグラスを用いてDNAの細胞貪食能を高めプラスミドDNAの遺伝子導入効率化を図り、②担体として用いていたアテロコラーゲンを低接着性コラーゲンに置換し、細胞のスフェロイド形成の誘導作用と骨髄間葉系細胞の骨芽細胞への分化促進作用を強化し、従来のGAMを改良し臨床応用を目指した。プラスミドDNA、ナノバイオグラス、LasColの濃度を調節し、骨形成能が最も高い組み合わせを選定すべくマウス頭蓋冠上への移植実験を行った。結果、アテロコラーゲン群と比較すると、有意差は認めなかったものの、優れた骨形成能を示した。
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