室内実験ではタイワンエンマコオロギTeleogryllus occipitalisの方がネッタイオカメコオロギLoxoblemmus equestrisよりも種間競争で優位であるにも関わらず、奄美大島内では同所的に生息していることを解明した。また本種らは、オスがメスを求愛するために鳴き声を発する。その際に同時に2種が鳴くと求愛の妨害になる可能性がある。その可能性を検証したところ、両種において鳴き声による他種の妨害はないことがわかった。また、タイワンエンマコオロギでは同性愛行動が雄間闘争を弱める働きがあること、体色が父親から遺伝し、母親の体色が子の生存に関わることを明らかにした。
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