本研究で我々は、FFPE組織を用いた比較プロテオミクスにより、高分化型脂肪肉腫(ATL/WDL)にユニークな181個のタンパク質を同定し、最終的にATL/WDLマーカー候補としてCCDC180とLRRC4に注目した。CCDC180とLRRC4の免疫組織化学により、ALT/WDLと脱分化型脂肪肉腫の腫瘍細胞は明瞭に染色され、脂肪肉腫と脂肪腫を高い精度で染め分けられた。我々はさらに、細胞生物学的手法を用い、脂肪肉腫細胞におけるCCDC180とLRRC4の発現についても検討した。それらの発現は、脂肪肉腫において脂肪細胞分化に関連し悪性度に関与することが示唆された。
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