本研究の目的は、社会資源が限られた小規模町村で生活する精神障がいを持つ人々の「リカバリー」の構造を明らかにすることである。精神障がい者のRecoveryの概念分析では、個人レベル、コミュニティレベル、社会文化的レベルに分類された。リカバリーという意味が時代の中で変化し、個人だけにとどまらない多様性を含んだ概念であることが確認された。小規模町村で生活する精神障がい者のリカバリーは、個人の価値観、重要他者、地域性、コミュニティ活動への参加、日中の居場所、雇用の機会、家族や知人、保健福祉医療専門職の存在が重要であることが明らかになった。
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