研究課題/領域番号 |
16K21259
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
浅井 宏美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (40511126)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 周産期看護 / 新生児看護学 / 小児看護学 / ファミリーセンタードケア / 生涯発達看護学 / 看護教育学 |
研究実績の概要 |
2021年度は、2020年度から続くCOVID-19の感染拡大の影響により、所属機関の研究支援業務の縮小、研究課題に関連する学会の学術集会中止や延期、教育プログラム作成に必要な病児の家族などへのヒアリングや情報収集などの研究活動にやや課題はあったものの、Web開催の学術集会へ参加し、プログラム作成に必要な最新の知見の情報収集および文献検討、Web会議ツールを活用した研究メンバーとの遠隔会議などを通して、教育プログラムの原案およびプログラム評価のための評価指標(事後アンケート)の作成を行った。プログラムの実施は、対面・集合形式で計画していたが、COVID-19の感染拡大の影響により、遠隔形式に切り替えて実施した。複数の要因により、予定していた対象者数(受講者数)を集めることができなかったが、対象者からの事後アンケートにより、内容を評価・検討するためのデータ収集ができた。今後、得られたデータからプログラム内容を評価・検討し、より周産期医療・看護の実践に役立つプログラムとなるよう精選し、修正版プログラムを作成・実施する予定である。今後もCOVID-19の感染が継続している状況を考慮し、適宜、感染状況を勘案し、周産期の看護職に適した形式での教育プログラムを計画・実施し、研究活動を遂行していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度は、2020年度に引き続きCOVID-19の感染拡大により、研究課題である教育プログラム作成に必要な臨床の専門職や教育・研究者、病児の家族などへのヒアリングや情報収集などが困難な状況であった。かつ、2020年度に引き続き、COVID-19の感染状況が継続したことにより、研究者の所属大学の学部臨地実習が受け入れ不可となり、代替教育となる学内演習やICTを用いた遠隔演習など、授業計画の変更対応などで教育業務に多くの時間と労力が必要となり、予定していた通りの研究時間確保できなかったでためである。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の感染拡大により、プログラム作成に必要な病児の家族などへのヒアリングや情報収集などが困難な状況ではあったものの、数名の臨床の専門職へのヒアリングのもと、原案作成をした。教育プログラムは、当初は集合・対面での計画であったが、COVID-19の感染拡大状況を鑑み、Zoom遠隔にてプログラムを実施した。2020年度は大幅に進捗状況が遅れていたが、2021年度は2020年度よりは、進捗がみられた。今後も、引き続きCOVID-19の感染拡大状況を勘案し、withコロナを見据えて、現状に合った計画立案をし、遂行していく予定である。今後、2021年度に実施した教育プログラムの受講者からの意見を踏まえて評価し、原案を見直し修正し、より周産期医療・看護の実践に役立つプログラムとなるよう検討し、実施していく予定である。また、教育プログラムの手法についても、COVID-19の感染拡大状況を勘案し、周産期の看護職にとってどのような手法が望ましいか、十分に検討し、研究活動を遂行してゆきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究者の産休・育休取得により、2018年度末から2019年度末まで研究を一時中断していたこと、また、2020年度から復帰・研究再開したが、COVID-19感染の影響により、所属機関における研究活動の自粛、研究支援体制の縮小、教育業務の遠隔授業計画への変更対応など様々要因により、研究活動が計画通りに進まず、研究費の使用額が減少したためである。
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