腹横筋と骨盤底筋群の共同的機能について解明することで、その機能不全の改善に貢献したいと考え本研究を実施した。若年成人を対象とし、左右の腹横筋および腹横筋と骨盤底筋群の収縮するタイミングを解析した。計測には超音波画像診断装置2台を同期し使用し、腹横筋および骨盤底筋群を動画で撮像した。運動課題は安静呼気および腹壁の引き込み運動とした。腹横筋および骨盤底が最も移動するまでの所要時間をそれぞれ測定した。左右の腹横筋および腹横筋と骨盤的筋群の比較を、対応のないt検定で行った。その結果、左右の腹横筋で所要時間には有意な差を認めなかった。腹横筋と骨盤底筋群の比較においても所要時間に有意な差を認めなかった。
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