新中国期における東北畑作農業の大きな変化は、①作付面積が大幅に拡大したことと、②従来の輪作体制は崩壊したこと、である。①については農業機械の投入により解決を図り、今日においてはドローンも投入されている。②による地力維持の面で影響は、化学肥料や農薬の投入により解決された。 輪作体制の崩壊は、トウモロコシの作付面積の増加と連作によるものであり、トウモロコシの作付面積の増加により小麦、大豆、甜菜、などの作物の生産量は減少した。 中国の畜産物消費の増加による飼料需要の増加がトウモロコシ生産を増加させた一因であり、中国東北における大豆、甜菜の生産減少は、中国の植物油、砂糖の輸入増加の一因でもある。
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