研究課題/領域番号 |
16K21270
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
伊藤 絵梨子 (宮崎絵梨子) 横浜市立大学, 医学部, 助教 (50737484)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 終末期がん / 看取り / 家族支援 / 在宅死 / プログラム |
研究実績の概要 |
終末期がん療養者の在宅での看取りを実現する要因の1つには家族介護者の要因があり、療養者と家族介護者双方にとって、在宅での看取りに向けた質の高い終末期療養の継続のためには、在宅療養を支える家族介護者が、自身の健康や生活を保ちながら、療養者の在宅での看取りに向けた療養生活を継続させるための支援が必要である。しかしながら、わが国においては終末期がん療養者の在宅での看取りに向けた家族支援に関する実証研究はほとんど見当たらない。今後もがん患者は一貫して増加していくことを踏まえると、終末期がん療養者と家族介護者双方にとって、質の高い終末期療養の継続ならびに在宅での看取りに向けた支援の検討は喫緊の課題といえる。そこで、本研究では終末期がん療養者の在宅での看取りに向けた家族支援プログラムならびに評価指標を開発することを目的する。 初年度は、文献レビュー、フィールドワーク、エキスパ―トインタビュ―により、終末期がん療養者の在宅での看取りに必要とされる家族介護者の要件を明らかにし、暫定版家族支援プログラム(案)を開発した。モデルのフレームワークは、グリーンらによって開発されヘルスプロモーションの活動を展開していく際に使用されるPRECEED-PROCEEDモデルである。このモデルは診断、計画、実施、評価が可能であり、また、個人レベルと環境レベルでの検討が可能なため、本プログラムの開発に適していると考え採用した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は、当初計画通り、文献レビュー、フィールドワーク、エキスパートインタビューにより、家族支援プログラム(案)を開発することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
開発中の家族支援プログラム(案)について、実践における適用可能性の検討のため、エキスパートを対象に検証していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた専門職インタビューの対象者の都合が年度内に急遽つかなくなったため。
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次年度使用額の使用計画 |
専門職インタビューの対象者を追加し、インタビューを実施していく。
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