わが国では、看取りまでを含めた在宅療養移行への取り組みが推進されているが、在宅療養を支える家族介護者への支援に関する実証研究は乏しい。そこで本研究は、終末期がん療養者の在宅での看取りに向けた家族支援プログラムならびに評価指標を開発し、その有用性について臨地における実証研究にて検証することを目的とする。 今年度は最終年度であり、暫定版家族支援プログラム案について、おおよそ20名の家族介護者を対象とした予備調査を実施した後、予備調査結果を踏まえ、完成版家族支援プログラムについて105名の家族介護者を対象に、本無作為化比較試験にて本調査を実施した。評価指標には主要アウトカムとして家族介護者のQOL、副次アウトカムとして抑うつ(K6)ならびに本事業で開発した日本語版FAMCARE Scaleを用いた。
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