CDKN2A/2B遺伝子欠失を伴う難治性B細胞性リンパ腫に対する診断・治療開発として、微小領域欠失検出用DNAプローブを用いた増幅FISH法を考案した。これは、通常のFISH法では解析困難であった染色体微小欠失領域を検出可能とする新たな染色体解析技術であり、通常FISH法を作成する過程の中で蛍光標識に対する抗蛍光色素抗体を加えることで、50kb以下の微小染色体領域にハイプリダイズされたDNAプローブを可視化する技法である。増幅FISH法は、通常FISH法と比べ感度・特異度共にすぐれていることが明らかとなり、増幅FISH法は腫瘍検体の特定の微小領域欠損の有無が診断可能であることが示された。
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