小中学生の暴力等の問題行動や不登校の背景には、個人の要因だけでなくメンタルヘルスの問題や家庭・生活環境などの地域社会要因との関連も考えられるが、関連要因はまだ十分に検証されていない。本研究では小中学生を対象にこれらのリスク要因について調査を行い分析した。その結果、生活満足感の低さ、学習への適応感の低さ、社会的スキルの低さが不登校や問題行動と関連していた。小学校教諭を対象に小学生の不登校について質的に調査した研究では、家族の関わりや地域交流の希薄化など学校以外での要因についても抽出された。また、支援者である教諭にとって職場のSCが高いことと精神的・社会/役割QOLが高いことに関連が認められた。
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